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アネス動物病院

お知らせ

僧帽弁閉鎖不全症

アネス動物病院石塚です。

高齢のわんちゃんは、どうしても心臓病に罹患する割合が高く、
しかも割りかし聴診で診断しやすい分、様々な病院で治療が開始されています。

レントゲン検査と超音波検査を組み合わせることで、高い精度の治療薬を使うことができます。

一応、こちらの病気に関してはコンセンサスがある程度決まっていて、ガイドラインみたいなものがあります。
具体的には治療開始の基準や、こうなったらこの薬、
みたいな感じで誰もがある程度の治療が出来るようになっています。


ただですね、アネス動物病院に来院される心臓病の患者様は
大体利尿剤が処方されている状態で来院されるのですが、

投与量や投薬根拠がよくわからずに、とりあえず利尿剤とか、

何の薬かわからないけど、心臓の粉薬とか…

腎臓の数値がめちゃくちゃあがっちゃっていたり、

結構大変な状態で来られます。


ガイドラインは簡単に誰もが60点取れるような良いものではありますが、
そこには『なぜ』が少ないため、とりあえず処方が増えてしまっているのではないでしょうか。

循環管理はかなり奥深い分野です。

一度、心臓病で肺水腫となった場合の予後はとても短いです。
だからこそ、肺水腫にならないように事前に事前に投薬することで循環を管理することが極めて重要です。

私も現在までに、かなりの数の心臓病の動物を診察させていただいていますが、

ただ薬を処方して満足するのではなく、


ガイドラインの先にある、生活の質にまで配慮し、
必要な薬をなぜ必要なのか、なぜこの薬なのかをしっかり説明し、治療しています。

心臓病=循環器専門

も良いですが、

心臓病=麻酔専門医

は、心臓だけでなく、循環管理をすることでその他臓器や微小循環にまで考慮した治療を展開出来ます。

2024.06.11