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アネス動物病院

代表のつぶやき

麻酔科医の実力もさまざま

札幌市中央区で外科・麻酔に特化したアネス動物病院、石塚です。

私自身、長年麻酔専門でキャリアを積んできましたが、現在は総合診療医としてセカンドオピニオンや紹介も多く担当しています。
今回は、完全に“麻酔科医の目線”でのお話です。

先日、副腎腫瘍の中でも特に手術中の血行動態変動が激しい褐色細胞腫の摘出手術に携わりました。
腫瘍は大静脈に浸潤し、心臓まで到達していた非常にハイリスクなケースです。

とある大学の外科教授とのコラボ手術でした。

私はこのような心臓レベルの腫瘍栓摘出はこれまでに3例ほど経験しており、ある程度の予測と準備はできていましたが、毎回気が引き締まります。
難易度の高い手術は、昔の自分との比較にもなり、成長を試される瞬間です。

この手術では開胸・開腹を伴い、大動脈、後大静脈2カ所、門脈、腎静脈を結紮する大手術。
一般的には、複数のシリンジポンプを使い、麻薬も活用しながら、飛行機のコックピットのような状況で麻酔管理を行うのが普通です。

ですが私はシリンジポンプ2台のみ、麻薬(オピオイド)不使用、神経ブロックによる局所麻酔だけで疼痛管理しています。
あとは吸入麻酔で眠らせるだけです。

大学教授も「こんな麻酔見たことない…」と驚いていました。

実際、動物麻酔の世界では、この15年ほどで目覚ましい進化はほとんどなく、個人の努力と工夫に任されている部分が大きいのが現状です。

「麻薬なしで手術なんて無理」と思っている麻酔科医が多い中、
私の麻酔では手術中の疼痛はゼロ、術後も先手のケアによりほとんど痛みを訴えません。
多くの子が翌日には食事を始めます。

また、こういった大手術では、外科医との連携が極めて重要です。
今回の手術でも、外科手技に合わせて血圧・換気量・心拍数を細かく調整し、止血操作を支援しました。

この“気遣い”ができる麻酔科医は、実は少ないのです。

外科医から「すごく手術しやすかった」と感謝されるたび、
私が提供している麻酔管理が“感動されるレベル”であることを実感します。
…かなり控えめに言って(笑)

正直、麻酔は誰でも「できる」時代です。

でも、本当に“できる”麻酔科医は、全国でもごく一握り。

嫌味っぽく聞こえたら申し訳ありませんが、
伝えたいのは、「大切な動物の手術麻酔でアネス動物病院を選ばない理由があるだろうか?」ということです。

アネス動物病院には
・外科専門医:3名
・麻酔科医:1名
・集中治療医:1名
・救急医:1名
がおり、連携しながら手術にあたっています。

北海道で、手術麻酔に妥協したくない方は、ぜひ一度ご相談ください。

すべては、大切な犬猫と、1日でも長く、幸せに暮らすために。

2025.04.18