避妊去勢手術に思うこと
アネス動物病院代表の石塚です。 札幌市円山にあるアネス動物病院は、今は本当に小さな動物病院ですが、 なるべく多くの動物を救えるようあらゆる努力し、 「地域すべての動物を救う、北海道を代表とする動物病院」に堅実に前進しています。 しかし、それでもやはり私たちの手から溢れていった動物や飼い主様もいて、 救えず悔しい思いをすることもあります。 そういった一つ一つの出来事を決して忘れず毎年成長し続けるのが私たちの使命です。 さて、 今回は避妊去勢手術についてお話ししたいと思います。 「どこでもよく行われる、一般的な手術」 そんなイメージがあるかもしれませんが、特に避妊手術は動物がめちゃくちゃ痛がります。 お腹開けることになると当然そこにはリスクがあります。 「腹腔鏡手術なら負担が少ない」と思われる方も一定数いらっしゃるようですが 果たして本当にそうなのでしょうか… 私の見解は、避妊手術はとても怖いですし、痛みのコントロールも最大レベルに難しいです。 したがって 当院では ”仙尾椎硬膜外麻酔(人の無痛分娩で使用するような神経ブロック)” や ”傍脊椎ブロック” といった手技を実施し痛みのコントロールを行います。 差は一目瞭然です。 避妊去勢手術をご希望の方には参考の動画をお見せしますので、アネス動物病院にぜひお越しください。 手術してるから痛いのは当たり前… ではないことを証明いたします。 また、当院では術前検査をしっかり行います。 なぜか? 私のもとには日本全国から麻酔の合併症がほぼ毎日報告され、 そして、その中には術前検査をしておけば防げた合併症がたくさんあるからです。 避妊去勢手術は安くしようと思えば、術前検査や使う薬を最小限にして、 かつ神経ブロックをしなければ、格安です。 その結果、不幸な事故や術後激痛に悩まされる動物が増えるわけです。 もしかしたら、今まで事故はないから大丈夫、すぐ終わるから大丈夫、たくさんしてるから大丈夫、 そんな言葉を聞いたことあるかもしれませんが、 私のように毎日20〜30件の麻酔管理をしている先生はいないと思います。 オンラインの影響で得る知見はかなり増えています。 だから断言します。 術前検査や疼痛管理を侮ってはいけないのです。 もちろんどんなことにも100%はないです、合併症は防げない場合もあります。 それでも限りなく100%安全に近い麻酔周術期管理を実現に向けてスタッフ全員で努力しています。 術前検査、麻酔、手術と確かに費用は高くなりますが、その代わりにご提供出来ることは多いと思います。 詳細はぜひお問い合わせください。
2024.02.23