夜間でも対応。緊急内視鏡による異物摘出

VES、アネス動物病院代表の石塚です。
夜間診療に、小さなおもちゃを誤飲した猫が来院しました。
午前中にホームドクターを受診したものの、当日の内視鏡や手術による対応は難しいとのことで、飼い主様は処置を受けられる動物病院を探し、何軒も問い合わせたそうです。しかし、受け入れ先が見つからず、そのまま様子を見ているうちに状態が悪化したため、夜になって当院を受診されました。
検査を行ったところ、胃には多量の胃液がたまり、十二指腸も拡張していました。
消化管の内容物が正常に流れなくなっていることが疑われ、このまま異物がとどまれば、さらに状態悪化のおそれがある危険な状態でした。
まだ生後4か月と身体も小さく、すでに嘔吐や元気の消失、ぐったりとした様子も見られていたため、早急に異物を取り除く必要があると判断。
全身麻酔をかけ、緊急で内視鏡による異物摘出を実施し、無事に摘出することができました。
今回の症例で考えさせられたのは、緊急で内視鏡手術を行ったことだけではありません。
具合の悪くなっていく愛猫を抱えながら、飼い主様自身が受け入れ先の動物病院を探し続けなければならなかったことです。
もちろん、すべての動物病院が内視鏡や緊急手術に対応できるわけではありません。
診療時間や人員、設備など、それぞれの病院に事情があります。対応できなかった病院を責めたいわけではありません。
ただ、自院で対応できないと分かったときに、次に相談できる病院の名前が挙がっていれば、もう少し早く治療へつなげられたかもしれない。
そう考えると、アネスが「困ったときの紹介先」として、地域の動物病院にまだ十分に知られていないことは、僕たち自身の課題だと思いました。
アネスでは、夜間でも必要に応じて検査を行い、緊急の内視鏡処置や手術に対応しています。
また、かかりつけの動物病院からの検査依頼や紹介も受け入れ、検査結果や治療内容を共有するなど、地域の動物病院との連携にも取り組んでいます。
しかし、どれだけ体制を整えていても、必要としている人に知られていなければ、治療にはつながりません。
自院で対応が難しいときの紹介先として受け入れられること。
こうした役割を、飼い主様だけでなく、地域の動物病院の方々にも、もっと知っていただく必要があります。
具合の悪い犬や猫を抱えた飼い主様が、自分で何軒もの病院を探し続けなくてもいいように。
困ったとき、紹介先のひとつとして自然にアネスの名前を挙げてもらえるように。
地域との連携と情報発信を、これまで以上に続けていきたいと思います。
2026.09.09
