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アネス動物病院

代表のつぶやき

命ギリギリで救う

アネス動物病院 代表 石塚友人

最近、本当に「命ギリギリ」で運ばれてくる子が増えています。
もちろん診断が難しく、治療の途中で急変したり、予測できないことも多いです。
ただ、私が最近特に問題だと感じているのは次の3つです。
•飼い主様はきちんと治療を望んでいるのに、対症療法ばかり続けられ手遅れになる
•高齢を理由に治療を諦めるよう勧められてしまう
•それでもなお、飼い主様がホームドクターから抜け出せない

最初の二つは獣医師側への苦言。
最後の一つは、飼い主様への苦言です。

もちろん、飼い主様には「合う・合わない」もあります。
だから、もし“治せない病院”を選びたいというなら、それ以上私が口を出すことではありません。
でも、最初の二つの問題は、どうしても見過ごせません。

この問題をブログで訴えたところで、現実は変わりません。
むしろ誤解や反発を生むことすらあります。
だからこそ本当に解決する方法は、「正しい治療ができる病院に紹介が繋がる仕組み」を作ること。

それなら確実にもっと命を救えます。


それでも、現実は難しい

アネスは一次診療も行うので、近隣の一般動物病院から見れば“競合”です。
正直、紹介してもらえることはほとんどありません。
それでも、アネスが開院してから約2,000件もの飼い主様が、他院から相談に来られました。
中には「患者を取られた」と感じる先生もいるかもしれません。

でも、私自身、アネスで治せなかったけれど他の病院で救われた子もたくさん見ています。
病気はタイミングと状況次第で、どこで悪化するかは分からない。
だから、あるときはアネスで救われ、また別のときは他院で救われる。

それでいいと思います。

本来の“良い動物病院”とは、そんな流れが自然に起こる社会であるべきです。


ロジックで勝負する

知識・理論・技術で比べたとき、北海道でアネスに勝てる病院はまずありません。
でも、飼い主様にはその差が分かりません。
だから“波長の合う先生”のもとが名医になります。
それは構いません。
ただ一つお願いしたいのは、「自分のレベルで動物と飼い主の希望を奪わないでほしい」ということ。

あなたが治せなくても、他の誰かが救って幸せな時間を作ることがあるのです。


共存の形をつくるために

北海道では大学に紹介する文化が強く、アネスのような一次診療も担う病院には紹介しづらい現状があります。
でも、それは本当に誰のためでしょうか。

私は自分にできないことがあれば、迷わず他の力を借ります。
救える命があるなら、その選択に迷いはありません。

そしてもう一つ。
アネスが中央区で圧倒的な存在になったとき、本当に困るのは「無理に患者を抱え込み続ける」近隣の病院です。
私たちは、一緒に地域医療の未来を作れる病院とは協力します。
共に歩めない、変わる意思のない病院に対しては、厳しい競争が待つでしょう。
それもまた、医療のリアリティです。

だからこそ、共存できる仕組みづくり、
そしてみんなが生きられる社会を作ることが、
今、私たちに求められていると思います。


私たちは北海道で月に1回勉強会を開催しています。一緒に北海道の未来をつくりませんか?
ぜひご連絡お待ちしています。
こちらにご連絡ください。たくさんの獣医師の参加を待っています。

2025.10.15