何のための存在なんだ
いつも全力で診察をしています。
全力で治療しています。
救える命は、片っ端からすべて救いたい。
心の底からそう思っています。
それでも――
救えない命がある。
本当に、申し訳ありません。
正しく病気に向き合うために検査は必要です。
最善の治療を選ぶためにも、段階を踏む必要があります。
でもその前に、
どうしようもなく、
指の間からこぼれ落ちていく命がある。
飼い主様の覚悟は、痛いほど伝わっています。
迷いながらも、涙をこらえながらも、
それでも「お願いします」と託してくださる。
その覚悟を受け取った以上、
私たちは中途半端なことはしません。
できる限りの検査をし、
できる限りの治療をし、
考えられる可能性をすべて追います。
それでも――
救えなかったら、結果は同じです。
本当に救ってあげられず、申し訳ありません。
覚悟に応えられなかった自分が情けない。
でも。
それでも私は、
次の命を救うために立ち続けます。
救える確率を1%でも上げるために、
学び続け、磨き続けます。
私たちの存在理由は、
完璧であることではない。
「最後まで諦めないこと」だと思っています。
2026.03.02
