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アネス動物病院

代表のつぶやき

世の中には、こんなにも適切な治療を受けられていない動物たちがいるのか

札幌市中央区のアネス動物病院、院長の石塚です。

2月に入り、雪の影響もあってか、動物病院全体としては比較的のんびりとした時間が流れています。
ただ、その一方で、今この時期に来院される動物たちは、症状がかなり進行しているケースが目立ちます。

特に最近、強く問題意識を持っているのが下痢です。

下痢という症状自体は、確かにとても幅が広く、診断も治療も簡単ではありません。
一時的に良くなることもありますし、治療の結果が出るまでに時間がかかることも多い。
そのため、飼い主様が「良くなった」「また悪くなった」を繰り返し、混乱してしまうのも無理はありません。

しかし――
ここ数ヶ月で診てきた症例の中には、
明らかに「間違った診断と治療」が長期間続けられていたケースがありました。

エコー検査、内視鏡検査を行い、蓋を開けてみると消化管リンパ腫
正直に言えば、エコー検査の時点で気づくべき所見です。
内視鏡検査は、あくまで確定診断のために行う検査です。

ところが、それまでの診断名は
「免疫介在性大腸炎」

私は正直、この診断名を臨床で聞いたことがありません

その診断のもと、
ステロイドを含め、必要のない投薬が9種類以上行われていました。
結果として状態は悪化し、ようやく当院を受診。

1頭はすでに
消化管穿孔からの敗血症性腹膜炎
救うことはできませんでした

もう1頭も、来院時点で末期の状態でした。

下痢は難しい。
それは事実です。

誰がやっても治ってしまうタイミングもあれば、
きちんとした病院で、正しい治療をしていても時間がかかることもある。
だからこそ、飼い主様が病院選びに迷ってしまうのも理解できます。

しかし、
本当の病気が原因の下痢を、扱うべきではない病院が存在する
――これは、残念ながら現実です。

外科手術も同じです。

「高齢だから」
「麻酔はもう無理だから」
「看取ってあげましょう」

そう言われ続け、
本当は救えたはずの子たちを、
この3年間で100頭以上見てきました。

正直に言います。

うんざりしています。

救えるはずの命が、
「判断されなかった」
「調べられなかった」
「最初から諦められていた」

その結果として失われていく。

こんなに獣医師として感情が揺さぶられる仕事だとは、
開業するまで気づきませんでした

でも、だからこそ。

これは、正しく伝えるべきだと思っています

すべての病院が悪いわけではありません。
すべての症例が助かるわけでもありません。

ただ、
「調べるべき病気を、調べてもらえていない動物がいる」
「選択肢があることを、知らされていない飼い主様がいる」

その事実だけは、
なかったことにしてはいけないと思っています。

2026.02.05