年齢を重ねたら心臓のチェックをお勧めします
アネス動物病院石塚です。
本日は2024年6月17日の23:44にブログを書いています。
目の前には心臓病(僧帽弁逆流)で肺水腫となってしまい、
呼吸困難を改善させるために人工呼吸管理中のわんちゃんがいます。
今は麻酔薬で眠らせながら呼吸のサポートをしている状態で、すごく落ち着いた状態を維持しています。
このまま肺の水が抜けるまで麻酔をして人工呼吸器で呼吸サポートをします。
心臓の雑音は、高齢になれば多くの動物で聞こえるようになるのですが、
これは高齢だから仕方ない…とはなりません。
きちんと治療する、もしくは経過をしっかりと追うことが大切です。
私の場合は雑音が聞こえれば、必ずレントゲンと超音波検査はします。
ただ、それだけで長生きできることができる場合もあります。
突然の別れを避けることだって可能となります。
もちろん急変リスクのある病気ですから、すべてを助けられるわけではないのですが、しっかりと経過を追うことをお勧めします。
循環器疾患は扱いやすいと思われがちなのですが、
超音波検査の技術、循環管理能力、総合内科力、万が一肺水腫で呼吸困難になった場合の呼吸生理に基づいた呼吸管理能力、人工呼吸器管理の知識と技術、全てを持ち合わせた動物病院が本来は扱った方が良い疾患だと、個人的には考えてます。
何かあった時のサポートまで、循環器疾患で起きる全ての合併症を治療できる知識と設備を備えています。
まずは、最悪な事態とならないための心臓検診は本当に大切です。
2024.06.17