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アネス動物病院

代表のつぶやき

設備が整うから良い病院とは限らない理由

札幌市中央区で、CTやMRIを含めた総合動物医療センターを目指しているアネス動物病院、代表の石塚です。

「自分の病院は道内屈指の設備を目指して投資しているのに、どうしてこのタイトル?」と思われるかもしれませんが、そのままの意味です。
設備の充実=良い動物病院、とは限らない。

もちろん、飼い主様からお預かりした大切な命を守るためには、経験や身体検査だけでなく、設備は絶対に必要です。
手術をするにも、咳や鼻詰まり、耳の痒みの原因を調べるにも、CTや気管支鏡、オトスコープは必須。
慢性的な下痢には超音波や内視鏡、発作やヘルニアの診断にはMRIが求められます。
設備があることで救える命が確実に増えるのは事実です。

でも、それだけでは「良い病院」にはなりません。
最も重要なのは、「それを扱う人間」なのです。

CTやMRIは、誰でも撮影できますし、読影も外注すれば“診断結果”は出せます。
けれど、本当に命を救うには、その先があるかどうかが重要です。

たとえば最近、ある動物病院がCT検査を実施したものの、その後に呼吸困難となった動物を助けることができなかったと聞きました。
CTを撮るだけなら誰でもできます。しかし、その後の麻酔管理、内科治療、集中治療まで一貫して対応できる体制がなければ、命は救えません。

動物医療において「設備の有無」や「スタッフの数」は、一つの指標にはなっても、それが全てではないのです。

獣医療は、結局のところ個人の判断力、経験、そして対応力に大きく左右されます。
完璧な病院や完璧な獣医師はいませんが、ミスの少ない獣医療を常に目指していく。
それこそが、私たちアネス動物病院の役割であり、信念です。

2025.05.13