動物病院の新しい役割
「治療」から「予防」へ
動物病院は「病気の動物を治す場所」というイメージが一般的です。そして、これまで獣医師は病気を治すために日々努力を重ねてきました。それは命を救う素晴らしい行為であり、獣医療の本質でもあります。
しかし、私たちは「病気を治す」だけでなく、「病気にならないための予防」を重視しています。健康診断を毎年受けるだけでなく、食事や生活環境を含む包括的な取り組みが、動物たちの未来の健康を支えると信じています。
予防医療の取り組み
① 食事指導
健康の基盤は「食事」にあります。適切な炭水化物、タンパク質、脂質の摂取量を知り、愛犬・愛猫に合った食事を選んでいますか？ 現在与えている食事が本当に「ベスト」かどうか、添加物や炭水化物の過剰摂取が病気につながるリスクがないかを、当院で専門的に評価します。将来の健康を守るために、一緒に食事管理を見直しましょう。
② 混合ワクチン・狂犬病ワクチン
ワクチンは、動物たちの命を守る「盾」です。病気の予防だけでなく、重症化を防ぎ、健康を長く保つための基盤となります。 当院では、以下のワクチンを取り扱っています。
- 犬用混合ワクチン
5種（5,500円∼）
6種（6,600円∼）
8種（8,800円∼）
- 猫用3種混合ワクチン
4,750円∼
※毎年接種に抵抗がある方には抗体価チェックも提供しています。お気軽にご相談ください。
③ ノミ・ダニ・フィラリア予防
北海道の気候に合わせた予防プランをご提案します。活動時期に合わせ、春先はダニ予防、夏から秋にかけてはノミ・ダニ・フィラリア予防を推奨しています。
当院では「ミルベマイシン」「ネクスガードスペクトラ」「シンパリカ」「ブラベクト」など、幅広い選択肢をご用意しています。
- ネクスガード スペクトラ（1.8kg~3.6kg未満）
2,400円∼
- ネクスガード（1.8kg~4.5kg未満）
1,892円∼
- シンパリカ5
1,200円∼
- ミルべマイシンA錠
579円∼
④ 健康診断
健康診断は「病気を早期発見するため」だけではありません。日々の食事や生活習慣がどのように体に影響を与えているかを確認する重要な機会です。 問診・身体検査を行い、必要に応じて以下の検査をカスタマイズして実施します。
- 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- 眼科検査（眼圧、涙液検査、超音波など）
- CT検査
動物ごとに最適なプランを「オーダーメイド」で提案します。
一般診療について
病気の診断・治療はもちろん、飼い主様が抱える不安や疑問にしっかり寄り添うのが当院の一般診療の特徴です。些細な症状でも気軽にご相談ください。
診療の流れ
1. 問診
まず、飼い主様から詳しく症状を伺います。「なんとなく調子が悪そう」「元気がない」などの小さな変化にも耳を傾けます。
2. 身体検査
目や耳、皮膚、口腔内、リンパ節、腹部の触診、心雑音、体温測定など、全身をくまなくチェックします。
3. 診断・治療方針の提案
必要に応じて血液検査、レントゲン、超音波、CTなどを用いて正確な診断を行い、飼い主様と相談しながら治療方針を決定します。
こんな症状があればご相談ください
- 食欲不振、嘔吐、下痢
- 咳、くしゃみ、鼻水
- 皮膚のかゆみや赤み
- 目やに、涙目
- 元気がない、歩き方が変
- よく水を飲む、薄い尿をする
- 咳をする
- 活動性が下がる
など
「何かがおかしい」と感じたら、迷わずご連絡ください。大切な家族の健康を一緒に守りましょう。
私たちは、予防と治療を通じて動物たちの「健康」と飼い主様の「安心」を支えます。
どんな小さなことでも、お気軽にご相談ください。