循環器疾患と人工呼吸
いつもアネス動物病院のHPをご覧いただきありがとうございます。 代表の石塚です。 アネス動物病院では各診療科を設置して、より高い精度の診察ができるよう日々努力しています。 今日は 循環器(心臓)と人工呼吸器についてのお話です。 アネス動物病院には ・僧帽弁閉鎖不全症 ・肺動脈弁狭窄症 ・肥大型心筋症 ・拡張型心筋症 などの先天性もしくは後天性の心臓病を患った動物がたくさん来ます。 特に僧帽弁閉鎖不全症は、長く動物と一緒に暮らしている方なら 聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、進行すれば肺水腫といって、肺に水が溜まります。 こうなると呼吸困難となり、危険な状態となります。 一度肺水腫になると、残された時間は限られたものとなってしまうので、 そうならないように事前に薬を飲んだりすることが必要になってきます。 薬の処方は、心エコー検査などを用いて正確な血行動態を見て決めるのですが、 この作業は麻酔や集中治療で必要な循環管理と似ています。 どのように心臓を動かして、どのように血管を収縮させたり、拡張させたりするのか、 循環管理のエキスパートが最適な投薬をご提案が可能です。 はっきり申し上げにくいですが、無駄な投薬や管理不足による肺水腫がとても多く、 もっと早くアネス動物病院に来てくれたら…と思う子がたくさんいます。 循環器だけのことではないですが。(全ての分野に精通するのは無理なので、出来ていないことを責めてるわけではありません。私もご迷惑をおかけすることあります。) 自分たちがカバーしきれない場合は、すぐに紹介する。 それが地域全ての動物を助けるに繋がります。 私達も常に肝に銘ずることにしています。 だいぶ脱線しましたが、 心臓病で肺水腫になった場合、肺の水がなくなるまで人工呼吸管理が必要になる場合があります。 そうなった場合は、本当はかなり高度な人工呼吸が要求されますが、 アネス動物病院には人の集中治療でも使用される超高性能人工呼吸器があります。
動物の呼吸に合わせてアシストすること、適切に肺を拡張させること、それに合わせて循環管理すること、 すべてが揃っているアネス動物病院の循環器科、集中治療科の強みです。
2024.03.26