犬や猫が突然ぐったり|受診の目安

犬や猫が突然ぐったりする原因には、心臓や呼吸の異常、低血糖、出血、中毒など、さまざまなものがあり、見た目だけでは原因や重症度を判断できず、早急な治療が必要な場合もあります。
立ち上がれない、呼びかけへの反応が弱い、呼吸が苦しそうといった様子がある場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。
「眠っている」と「ぐったりしている」の違い
横になっているだけでは、眠いのか、体調が悪いのか分からないこともあります。
確認したいのは、姿勢だけでなく、呼びかけへの反応・立ち上がれるか・呼吸の様子です。
例えば、次のような変化がないか確認してください。
- 名前を呼んでも、普段のように顔を上げない
- 目を開けても反応が乏しく、ぼんやりしている
- 立とうとしても立てない、ふらつく
- 体に力が入らず、倒れ込む
- 安静にしているのに、呼吸が速い、苦しそうに見える
反応や動きを確かめるために、強く揺さぶったり、無理に立たせたりする必要はありません。
普段と明らかに反応が違う、立ち上がれない、呼吸が苦しそうといった場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。
夜間に気づいた場合も、朝まで待たずに相談しましょう。
すぐに受診が必要なサイン
呼吸が苦しそう
胸やお腹を大きく動かして呼吸する、首を伸ばして息をする、横になれないといった様子は、呼吸が苦しいサインの可能性があります。
特に、猫が口を開けて呼吸している場合は、緊急性の高い状態として対応が必要です。
興奮させたり、強く抱きしめたりせず、すぐに動物病院へ連絡してください。
立てない・倒れる・反応が弱い
急に立ち上がれなくなった、倒れた、呼びかけにほとんど反応しない場合は、速やかな診察が必要です。
一度倒れたあと、短時間で普段どおりに戻った場合も、そのまま様子を見ずに相談してください。一時的に回復しても、原因となる病気が残っている可能性があります。
歯ぐきや舌が白っぽい・青紫色に見える
歯ぐきや舌が普段より白っぽい場合は、貧血や血液の循環の異常などが、青紫色の場合は、血液中の酸素が不足している状態などが考えられます。いずれも速やかな受診が必要です。
ただし、色が普段どおりでも、重い状態を否定できるわけではありません。
色を確認するために無理に口を開ける必要はありません。呼吸が苦しい場合や嫌がる場合は、確認よりも連絡・受診を優先してください。
ほかの症状を伴っている
ぐったりしていることに加えて、次のような症状がある場合も、速やかな受診が必要です。
- 短時間に何度も吐く、激しい下痢がある
- お腹が急に膨らむ、吐こうとしても何も出ない
- 強い痛みがある、けいれんしている
- 何度も排尿の姿勢を取るのに、おしっこが出ない、または数滴しか出ない
- 事故や転落のあとから元気がない
- 薬や有害なものを口にした可能性がある
おしっこが出ない場合や、何度も排尿しようとして数滴しか出ない場合は、ぐったりするまで待たずに受診が必要です。特にオスの猫では、尿道が詰まっている可能性があります。
受診するか迷ったら
呼びかけに反応する、歩けるといった様子だけで、緊急性が低いとは判断できません。
突然、普段と明らかに違う状態になった場合は、ほかの症状が目立たなくても、動物病院へ相談してください。
子犬や子猫、高齢の子、持病がある子は、そのこともあわせて伝えましょう。
すべてのサインがそろうまで待つ必要はありません。判断に迷う場合は、動物病院へ電話で状況を伝えてください。
受診までに気をつけたいこと
無理に歩かせず、呼吸を妨げないようにする
静かで安全な場所で安静にし、無理に歩かせないようにしてください。
移動の際は、必要に応じてタオルや毛布を体の下に敷いて支えます。
呼吸が苦しそうな場合は、胸や首を圧迫せず、その子が呼吸しやすい姿勢を保ってください。顔を覆ったり、毛布で包み込んだりせず、キャリー内の通気にも注意しましょう。
水や食べ物、薬を無理に与えない
反応が弱い、飲み込みにくそう、吐いている場合は、水や食べ物を無理に口へ入れないでください。気管に入ってしまう危険があります。
人間用の薬や、以前処方された薬を自己判断で使うことも避け、動物病院の指示を受けてください。
電話で伝えていただきたいこと
- いつから、どのように様子が変わったか
- 呼びかけへの反応と、立って歩けるか
- 呼吸の様子
- 嘔吐・下痢・排尿の異常の有無
- 持病と、使用している薬
- 誤飲や事故の可能性
すべての情報が分からなくても、連絡をためらう必要はありません。分かる範囲で状況を伝えてください。
動画が撮れれば診察の参考になりますが、撮影のために連絡や出発を遅らせる必要はありません。
アネス動物病院では、9:00〜12:00/16:00〜19:00の通常診療(年中無休)に加え、月曜日〜金曜日(祝日を含む)の20:00〜翌2:00まで夜間診療を行っています。
ご来院前にお電話で状況をお伝えください。
TEL:011-522-7630
2026.10.22
