発作(てんかん)
アネス動物病院 石塚です。
バタバタした日もあれば、何で?と思うくらい落ち着いた日もあり、色々と考えさせられる今日この頃です。
飼い主様にとって、獣医師のレベルというのは非常に分かりにくいものです。
そのため、病院の規模や設備、口コミなどが判断基準になることが多いと思います。
ただ実際の臨床現場や学会・症例検討の場にいると、
「評価」と「実際の医療の質」が必ずしも一致していないケースがあるのも事実です。
獣医療は専門性が高いため、どうしても情報の差が生まれやすく、
その結果として、正しい医療が誤解されてしまうこともあります。
だからこそ当院では、エビデンスに基づいた医療を軸にしながら、実際に継続できる治療を大切にしています。
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そんな背景も踏まえつつ、
今回はよくご相談いただく「てんかん(発作)」についてお話しします。
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■治療開始を検討すべきケース
以下のいずれかに該当する場合、治療の開始を検討します。
・MRIなどで脳に明らかな異常がある場合
・てんかん重積(5分以上続く発作)や群発発作(24時間以内に2回以上)
・6ヶ月以内に2回以上の発作がある場合
・発作後の回復が遅い、攻撃性や失明などの症状がある場合
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■主な治療薬(第一選択)
犬
・フェノバルビタール
・イメピトイン(Pexion)
・臭化カリウム
・レベチラセタム(イーケプラ)
猫
・フェノバルビタール
・レベチラセタム
※猫では臭化カリウムは使用できません
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日本ではゾニサミドもよく使われており、当院でも症例に応じて選択します。
大切なのは、
どの薬を使うか以上に「その子にとって最適な治療を継続できるか」です。
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■実際によくあるご相談
「発作が起きたので、とりあえず薬だけ欲しい」
というケースも少なくありません。
その場合、当院では以下のように状況に応じて対応します。
①ミダゾラムの噴霧のみを処方し、翌日かかりつけ医で治療開始
②フェノバルビタールまたはゾニサミドを開始
③レベチラセタムで初期対応し、その後かかりつけ医で調整
一見すると方針がバラバラに見えるかもしれませんが、
これはすべて
「どの環境でも治療がスムーズに継続できるようにするため」
の選択です。
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■当院の考え方
獣医療では、病院ごとに得意分野や使用薬剤に違いがあります。
そのため当院では、
・エビデンスに基づいた医療
・動物にとっての安全性
・治療の継続性
この3つを軸に、最適な方法を選択しています。
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■最後に
てんかんは不安の大きい病気ですが、
適切に管理することで安定した生活を送ることが可能です。
当院では、専門的な知識と経験に基づき、
その子にとって最善の治療をご提案します。
安心してご相談ください。
2026.05.06
