セカンドオピニオンについて
アネス動物病院の石塚です。
今日は「セカンドオピニオン」について、私の考えを書いておこうと思います。
まず最初にお伝えしたいのは、
私はセカンドオピニオンを受けること自体を全く否定していないということです。
大切な家族の命です。
「本当にこれでいいのだろうか」
「他の先生の意見も聞いてみたい」
そう思うのは、とても自然なことだと思います。
私自身も人生の様々な意思決定をする際には、複数の意見を聞きながら判断することがあります。
ですから、動物医療においても他の獣医師の意見を聞くことは決して悪いことではありません。
ただし、一つだけ理解しておいていただきたいことがあります。
それは
その結果の解釈と選択の責任は、ご自身にある
ということです。
当院受診後にセカンドオピニオンを受け、その結果を後日ご報告いただくことがあります。
「別の病院ではこう言われました」
という形でお話を伺うこともあります。
ただ、そうした内容を聞くと、正直に言えば
症状と診断が一致していないと感じることもあります。
しかし、その場合でも私は強く反論することはしません。
なぜなら
• 私が直接診察していない
• 私がその場で触診していない
• 私が検査を行っていない
という状況だからです。
さらに言えば、最初の診察は私ではなくスタッフが担当し、その後セカンドオピニオンを受けているケースもあります。
この状況で私が
「それは違うと思います」
と言い始めると、診療はとても混乱します。
飼い主様も「どの先生を信じれば良いのか」分からなくなってしまいます。
だから私は基本的に
まずはその病院でしっかり診てもらってください
とお伝えしています。
これは突き放しているわけではありません。
ただ、私が責任を持てる医療には限界があります。
私は
私のもとに来てくださった患者さんに対して、責任を持って診療する
という姿勢で診療しています。
私が診断し、私が治療し、それでも治らなかったのであれば
それは間違いなく私の責任です。
しかし
• 他院での診断
• 他院での治療
• 他院での判断
については、私が責任を負うことはできません。
それは、その選択をされたご自身の責任になります。
これは厳しい話に聞こえるかもしれません。
ですが医療とは、本来そういうものだと私は思っています。
だからこそ私は
選択の自由は尊重する。
そして任された医療には責任を持つ。
この姿勢で診療を続けています。
もし私に診察を任せていただけるのであれば、
私は全力で向き合います。
それが私の獣医師としての責任です。
2026.03.12
